数多くあるフランチャイズビジネスの中でも、高齢化社会の進行で成長する業界として注目されている「高齢者向け宅配弁当事業」。
今回は、そんな高齢者向けの宅配弁当フランチャイズ本部の収益性や特徴についてまとめてみました。その中でも「低賃金開業」「高収益実現」の2つの特徴に分けて宅配弁当フランチャイズを紹介していますのでぜひチェックしてみてください。
開業当初は営業をSVが代行するほか、エリアの担保など手厚いサポートが充実。また、安否確認や見守りなど食のサービスを通したコミュニケーションを大切にしているためユーザーが離れにくいのも安定した収益を出せる秘訣の一つです。
ほかのフランチャイズでは発生する加盟金や保証金、ロイヤリティが0円となっているのが大きな特徴です。介護施設や配食事業者への食材卸も担っているため、経営基盤が整っていることも大きな魅力の一つとなっています。
2023年5月30日にGoogleにて「宅配弁当 フランチャイズ」と調べた際に公式HPが表示される高齢者宅配弁当サービスを提供するFC10社の中から
低資金で開業したい…10社中開業資金目安が最も安い「ライフデリ」。
高収益を実現したい…10社中唯一、全店舗平均の月商を掲載し、多くの店舗が安定収益を実現している「ニコニコキッチン」。
を選定しています。
※「月利益例」はあくまで収益モデルとなります。詳細は公式サイトでお問い合わせください。
LIST
引用元:ニコニコキッチン公式HP
http://socialcreation.co.jp/
ニコニコキッチンのフランチャイズ店舗は、全店舗平均の月商が300万円(※2021.4~2021.11/85店舗)。
数店舗が大きな成功を遂げているのではなく、多くの店舗が利益を上げています。
高い収益を上げる秘密は、利用者が必要とするサービスを提供し続けること。
お弁当の味もさることながら、個別対応や安否確認といったサービス面から利用者やそのご家族、地域のケアマネから信頼を獲得し、利用者数が伸び、かつ高継続率を実現しています。
参照元:アントレ(https://entrenet.jp/dplan/0002274/)
「基本研修」「現場研修」がFC本部にて行われ、マネジメントやノウハウを学ぶことができるほか、初動1年はオーナーが好調なスタートを切るために「スーパーバイザーが営業活動を代行する」といった手厚いサポート体制がとられています。
そのため、営業未経験の人や、営業が苦手という人でも、安心して仕事に集中できる環境を整えることができます。
売上 | |
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月売上 | 3,481,945円 |
出費 | |
原価 | 1,357,958円 |
ロイヤリティ | 140,668円 |
経費 | 1,205,000円 |
家賃 | 70,000円 |
月利益:708,319円 |
- 何のために儲けるか - そうした「志」のようなものを考えることが大切です。
地域のため。利用者さまのため。何のためでも良いと思います。「志」が7割。「儲けたい」が3割。このバランスでいくと「志」がお弁当に乗って利用者さまに伝わる。
ご家族やケアマネに伝わっていきます。すると選ばれるお店になる。
エリア内でシェア1位を継続。月600食を提供し、月商は1500万円に。空いた時間で、不動産ビジネスも始めました。
開業当初から、ケアマネジャーや地域包括センターの職員の方と関係を作っていくように心がけました。ニコニコキッチンのビジネス拡大は、9割がケアマネジャーからの紹介で成り立っています。地域の集まりがあれば必ず参加し、地域主催のイベントも積極的に出るようにしました。
目先の利益だけを追いかけるのではなく、まずは地域に寄り添う事業者であることを知ってもらおうと考えたのです。
その甲斐あり、2008年に開業してから徐々に利用者さまもスタッフも増え続け、当初は私ともう一人のスタッフしかいなかったのが今では7名に。
2018年には淀川店も引き継ぎ、2019年には西淀川エリアを買い増しして、さらなる拡大を実現しています。
利用者本人
夫婦で週3回、昼と夜にお弁当を届けてもらっています。
夫が元気メニュー、私はヘルシーメニューを頼んでいて、時々お互いに味見をしたりもするんですが、どちらも本当に美味しいんですよね。
元々料理があまり好きではなくて、毎日の献立を考えるのが億劫……という理由から始めたのですけど、これなら私が作るよりも美味しいかも……(笑)
引用元:ニコニコキッチン公式HP(http://nikoniko-kitchen.com/voices)
利用者本人
何より驚いたのが、お彼岸にはおはぎ、クリスマスイブにはミニケーキ、子供の日には筍ご飯……といった、「行事食」が届くことですね。誕生日のお食事がお赤飯だったことも。自分でも忘れていたのに!
こんなちょっとした気配りが楽しくて、お弁当の日を夫婦でとても楽しみにしています。
引用元:ニコニコキッチン公式HP(http://nikoniko-kitchen.com/voices)
引用元:ライフデリ公式HP
https://lifedeli.jp/
ライフデリのフライチャイズ加盟条件は、「加盟金」、「保証金」、「売上連動のロイヤリティ」が0円、「会費(月額・定額)」が3万円、「研修費」が10万円、また物件によっては設備費がかかることもあります。
加盟金・保証金が無いからといって、負担が大幅に上がるということもないといえるでしょう。利益を伸ばせば伸ばしただけ還元されるという仕組みになっているのが特徴です。
ライフデリは「加盟店の発展ありき」でフランチャイズ展開を行っています。そのため、同じエリア(テリトリー)でFC同士の店が開業して市場を食い合うことはありません。市場が確保されていることから、加盟店は安心して販売に専念することができます。結果、収益率が高まり、加盟店の収益に繋がっています。 販促においても本部が指導してくれるため、苦しい販促活動などもあまりないのが魅力です。
売上 | |
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月売上 | 812,310円 |
出費 | |
原価 | 336,413円 |
ロイヤリティ | 0円 |
経費 | 138,000円 |
家賃 | 80,000円 |
月利益:257,897円 |
低資金で開業できる事業を探していたところに出会ったのがグランフーズです。詳しく聞いてみると、これから伸びていく市場で、自由度が高く経営できることが分かり、自分には最適だと思いました。
最初はとにかく営業とポスティングの日々。大きな転換点となったのは、デイサービス施設との取引が出来た時。ケアマネージャーさんから紹介だったので、やはり時間を掛けて、コツコツ種を撒いたのが着実に実になることが分かりました。
引用元:ライフデリ公式HP(https://lifedeli.jp/interview/2018/10/12/コツコツ型の自分はこの仕事が天職です。高齢化/)
「利用者様により良いサービスを届けたい」その為にも人などに積極投資をしたいと考え、値上げに踏み切ったのです。
グランフーズはお弁当の価格を自由に設定できるので、フランチャイズでありながら経営戦略までもオーナーのやり方次第。信頼を積み上げれば着実に食数となって結果が表れます。
現在はお弁当に関連した新規事業も計画中。グランフーズに加盟してさらなる未来が拓けました。
引用:ライフデリ公式HP(https://lifedeli.jp/interview/2020/12/30/グランフーズに出会って、フランチャイズのイメ/)
利用者のご家族
いつもありがとうございます。母の認知症が進み、やむをえずショートスティを利用することとなりました。 今まで「水を飲んで下さいね」「暑いから気をつけて」と優しい言葉と美味しいお弁当とともに届けて下さり本当にありがとうございました。
母がショートスティから帰ってきたら、また利用させていただきたいと思います。今まで本当にありがとうございました。
引用元:ライフデリ公式HP(https://lifedeli.jp/blog/customer/ライフデリ川崎本店にお手紙を頂戴しました!-15/)
高齢者施設関係者
美味しくいただきました、ありがとうございます。
全体的に薄味ですが、塩分1.8gであのお味がでるのはすごいですね。ごちそうさまでした!!
機会があれば、利用者様におすすめしますね。
引用:ライフデリ公式HP(http://lifedeli.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2020/04/miyazaki.jpg )
FUTURE
高齢者をターゲットにしたシルバービジネスの需要は増えてきています。そこで高齢者向けのほかのフランチャイズについても紹介していきます。宅配弁当以外のシルバービジネスをまとめましたのでぜひ比較してみてください。
施設で訓練などを受ける日帰り介護サービス
施設で日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練などが受けられる、日帰りのサービスで家族の負担軽減といった役割も担っています。
自宅にヘルパーが訪問する訪問介護サービス
要介護認定を受けた利用者が、自宅でホームヘルパーによる介護支援を受けられるサービスです。無店舗で開業することができます。
遺族の変わりに故人のものを整理・処分するサービス
故人の家財や不用品を、遺族に代わって整理・処分するサービス。遺品整理認定協会による資格などがあります。
国家資格者が高齢者の自宅で施術するサービス
自力で通院できない利用者向けに、マッサージ師が自宅にて医療施術を行うサービス。医療保険が適用されます。
LIST
近年、高齢化社会が進み、需要が高まっているシルバービジネスの中でも、特に注目を集めているのが「宅配弁当」サービスです。
ここ数年のデリバリー需要の増加と、一人暮らしの高齢者の増加により、その需要は増加し続けています。そんな成長が見込まれる「高齢者宅配弁当事業」に参入できるフランチャイズ本部を紹介します。
テーマは「お弁当」+「日用品」+
「プラスワンサービス」
お弁当や日用品、プラスワンサービスによって、弁当のみでなく、「付加価値サービス」も提供も提供しています。
調理・配達業務が1日1回で完了する
「ワンオペレーションシステム」
「配達エリアが選べる」「価格を設定できる」など、自由度の高い開業が可能です。作業は「冷凍食材を解凍して盛り付ける」だけ。調理に関して未経験でも、簡単に始めることができます。
全国約350店舗のノウハウが
頼りになる
弁当の配達、ユーザーの安否確認などを行っています。シニア向けのおせちの開発や日用品の注文配達を行う「介護お助け便」のサービスも開始。
多くの本部の正社員が
自らフランチャイズに加盟
管理栄養士と共同で、高齢者の健康を考えた冷蔵食材主体のメニューを提供。立地の選別、出店コストなど、徹底した初期費用削減を目指しています。
充実したサポートと地域の
コミュニティとのつながりを意識
充実した内容で、リピーターの多い高価格帯弁当を提供。安否確認や個別対応など、弁当の宅配だけに限らない「介護のパートナー」を目指しています。
加盟金・保証金が無料で
低予算での開業が可能
高齢者向け配食サービス「まごころ弁当」の新ブランド。加盟金や保証金は無料。本部の管理栄養士が、こだわりの食材を仕入れ・製造を監修しています。
北海道を地盤とした
宅配弁当サービス
「made in北海道」を謳い、北海道に根差したサービスを提供。調理はセントラル工場にて一括調理されるため、加盟店による調理はありません。
土曜の夜だけの配達で簡単副業
「副業代理店」として置き配事業にて開業することができます。自宅で冷凍弁当を保管、自宅周辺の家に土曜日の夜だけ配達。報酬は1件の置き配で800円。
宅配弁当サービスを多数行う
シルバーライフのメインブランド
契約農家の旬の食材や天然だしを使用した和食を中心に冷蔵食材で提供しています。事前に配達数がわかっているため、ロスが少ないのが特徴。
新規店舗が約50~100万円で
開業可能
介護施設や配食事業者への食材卸を本業としています。加盟金、保証金、売上連動のロイヤルティなどが0円となっています。
本業を行いながら
副業として開始可能
オリジナルメニューのお弁当の提供も可能で、お弁当をきっかけにして本業への集客効果も期待できるでしょう。栄養士が献立メニューを作成してくれるので、献立作りの手間もかからずフランチャイズ経営を始められます。
自由度の高い
ボランタリーチェーンを提供
フランチャイズではなく、ボランタリーチェーンを行っている会社です。開業資金・ランニングコストも抑えられるでしょう。基本的に盛り付けるだけなので、調理が未経験な方でも始められるようにサポートを行ってくれます。
低資金・スピーディな
開業が可能
加盟金や工事費、保証金などもかからず、開業時のパンフレットやDMの費用など5万円ほどの負担で開業できます。ロイヤリティーやシステム手数料もかからないので、ランニングコスト負担も軽減。最短で1か月ほどで営業をスタートできるでしょう。
メディミールは、介護福祉施設を運営する企業が作る給食、配食のサービスです各種制限食なども管理栄養士がサポートしています。
はぐくみ弁当Plusは、就労継続支援A型と事業所向け弁当デリバリー、高齢者向け弁当デリバリーを融合させたビジネスモデルです。
ほっかほっか亭は、全国にチェーン店を持つ弁当チェーンです。近年では宅配弁当サービスにも進出しています。
KNOWLEDGE
高齢者向けの宅配弁当を開業するためには、「食品衛生責任者」と「飲食店営業許可」の資格が必要となります。それぞれどんな資格か解説していきます。
開業するのに必要な自己資金は、パターンによって異なります。場合によっては融資などを視野に入れてもいいでしょう。
高齢者宅配弁当事業の開業までの一般的な流れとしては、「資料請求」「説明会・面談」「店舗見学・市場調査」「契約」「研修」「開業」となります。それぞれの流れの詳細についても紹介します。
高齢者宅配弁当の顧客は、「介護事業者」「高齢者本人」「高齢者のご家族」。それぞれに合った集客方法について紹介します。
高齢者宅配弁当事業の、成功事例と失敗事例を紹介しています。失敗を避けるためには、開業後の集客まで見据えることが大切です。
高齢者宅配弁当店は、自宅で開業することも可能です。ただし、自宅で調理した品を販売する場合には、保健所が定めている厨房設備を満たす必要があります。満たしていない場合はリフォームが必要となるため、自宅での開業とはいえある程度まとまった資金が必要です。開業準備においても各種届出や資格の取得が必要となります。まずは保健所に行って必要な準備について確認して、それらを満たす形で動くことが望ましいです。また、事業計画の作成は開業の上でとても重要です。早い段階で利益を出せるよう、綿密な事業計画を立てましょう。
高齢者宅配食のフランチャイズ事業では、ほとんどが本部でメニューを考案しています。そのため加盟店がメニューを考案する必要がなく、運営しやすい点が大きな特徴です。さらに多くの事業者で調理済の食材を届けてくれるため、調理経験が乏しい人でも開業しやすい点もポイント。温めて盛り付けるだけで食事が完成するため、スピーディーに栄養価の高い食事を届けることができます。メニュー内容やサービスはフランチャイズ事業者によって異なるため、自分の求める営業方法に合っているか、営業予定のエリアで暮らす高齢者のニーズに合っているかを確認した上で事業者を選ぶことをおすすめします。
高齢者宅配食店をフランチャイズで開業する場合、店舗物件を借りる人も多いと思われます。物件を借りる場合も、宅配食という営業方法であることから費用を押さえて店舗を構築できるケースが多いです。来客型の飲食店ではないため、10坪程度の狭い物件でも十分営業することができるほか、立地が悪くても売上に大きく関係しないため、比較的家賃の低い物件を見つけやすいです。内装工事においても、すでに厨房などの設備がある物件であれば、簡単な内装工事のみで開業できるケースも少なくありません。
高齢者宅配食店を開業するにあたり、仕入先を見つけることはとても重要です。仕入先にはさまざまな業者がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
高齢者宅配弁当店を運営する上で、配送コストが売上の大きな割合を占めるようです。配送コストを下げることで利益率アップにつながります。
高齢者宅配弁当業者が、弁当の配送と合わせて安否確認サービスを行うケースが増えているようです。高齢者宅配弁当業者の安否確認サービスには、多くのメリットがあります。
高齢者宅配弁当店を開業する上で、資金調達はとても重要です。自己資金でまかなえない場合は、金融機関から融資を受けるなどして資金調達を行う必要があります。
お店の宣伝や受注において、ツールを活用すると人件費削減や売上アップにつながります。また、SNSを使用してお店の宣伝を行うのもおすすめです。
儲かる高齢者宅配弁当店を開業するにはさまざまなポイントがありますが、フランチャイズ加盟店として開業するのもひとつの方法です。
高齢者宅配弁当事業をフランチャイズで開業する場合、知名度があり集客しやすい、仕入れが安定しているなどさまざまなメリットがあります。ここではフランチャイズで開業するメリットと注意点を見ていきましょう。
高齢者宅配弁当は、冷凍弁当と常温弁当の2つがあります。どちらにもメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴をチェックしましょう。
病気や健康状態に合わせて、カロリー・塩分・糖質などを制限する食事を「制限食」と呼びます。宅配弁当で、制限食を提供しているお店はとても多いです。ここでは制限食の必要性や種類などを詳しく紹介しています。
高齢者向け宅配弁当事業の開業を検討する場合には、メリットとデメリットの両面を検討する必要があります。こちらのページでは知っておきたいデメリットをまとめていますので、確認しておきましょう。
高齢者向け宅配弁当事業の開業を検討する場合には、2017年に厚生労働省から公表されている「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン」を確認しておくことが大切です。
COMPARISON
フフランチャイズを始めるにあたって、どの業界が儲かるのか?安定するのか?は気になるところ。そこで、この項目では、ほかの業界のフランチャイズの開業資金や収益についてまとめてみました。
衣食住に関わる業界なので、今後も需要がなくなることはありません。開業資金は、加盟金、店舗取得に係る費用などがあります。ロイヤリティはフランチャイズによって算出方式が異なります。
近頃はコロナ禍の影響もあり、デリバリー需要の増加からデリバリーサービスを利用する事業者も増えています。店舗にかかるコストが低いので、比較的、開業費用を抑えられるのが特徴です。
開業費用は、加盟金や研修費、物件取得にかかる費用があります。開店時に商品を揃える必要や、リサイクルの場合は古物商の営業許可を取得する必要があります。
業種が意外と少ないのが小売業です。代表的なものとしてコンビニエンスストアなどがあげられます。フランチャイズのブランドが集客に影響する傾向がみられるのが特徴です。